削蹄塾 わたりがらす ジャパン・メソッド-新しい削蹄法を目指して-
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ヒールレステクニック
 

ヒールレステクニックとは

 ツーサン・ラーフェン氏よりダッチメソッドを教わり、長くそれを実践してきた。しかし、後肢外蹄にある患部を保護するために蹄の後方を低くして内蹄に負重を移すという削蹄法は時々上手く機能しなかった。つまり、低くした外蹄後部で負重したのである。患部はより低くしてあるので直接は負重はしないのだが、治癒に時間がかかった。うまの蹄葉炎における深趾屈腱の働きを学んだ時から、牛の深趾屈腱はどういう役目をしているのだろうかと考えていた。

1)内外蹄の高さに差のある蹄に蹄病が多い。
2)屈腱が球節で内外蹄に分かれる。
3)蹄骨の後端に屈腱が接続している。
4)蹄骨の後端付近に蹄病が起こりやすい。
5)やむを得ず蹄の後方半分を蹄底角質が指で押して軟らかさが分るくらい薄く削った蹄の治癒が速やかだった。

左が削蹄前、右が削蹄後。この写真だけを見ると、とても蹄尖だけでは立てそうもないと思えるが、深趾屈腱の働きでかかとを付かないで立つことができる。

軸側壁の消えるところから直角に反軸側壁のほうに引いた線で囲まれた部分を蹄尖の三角と呼ぶ。この部分の上には蹄球枕はほとんどなく、蹄骨の先端がしっかりと固定されている。牛は健康な方の蹄と蹄尖の三角で負重し、病変部を浮上したまま立つことができる。

 


 
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