削蹄塾 わたりがらす ジャパン・メソッド-新しい削蹄法を目指して-
削蹄とは? 削蹄質問箱 ジャパンメソッド 対称削蹄法 ヒールレスセオリー ヒールレステクニック プロフィール

削蹄質問箱

1.なぜ蹄はのびる

2.蹄が伸びると血管も伸びるか

3.フリーストールのほうが何故伸びる

4.削蹄で蹄病は防げるか

5.削蹄で乳量は伸びるか

6.削蹄で体型は変わるか

5.削蹄で乳量は伸びるか

A.初めて訪れた牧場での乳量です。縦軸がその日のバルクの乳量で、横軸が日付です。この牧場ではサイレージは給与されず、乾草は購入したヘイキューブを使っていたので、餌による乳量変化はほとんどありません。搾乳頭数は4月に入ってからはほとんど同じです。私が削蹄を終わったのが4月12日。10日後の4月22日から乳量が増え始めました。そして、このグラフにはありませんが7月には6t近くまで達しました。乳量検定の搾乳牛平均では25キロから30キロまで増えましたが、これをそのまま削蹄の効果というのには疑問があります。この牧場では確かに削蹄でいままでより牛の動きが良くなり、その結果餌の食い込みが改善され消化率も上がり乳量が増えました。これは本来この牧場の牛の持っていた能力で、削蹄の結果ではありません。私のやったことは、陸上のランナーに走りやすい靴を調整してあげたようなもので、エンジン付きの靴を作ってあげたわけではないのです。削蹄で乳量が伸びるかどうかはもっと詳しい実験をしなければ証明できませんが、悪い削蹄だと乳量を減らすことは間違いありません。


 
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